| □ 目次 |
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| □ アトラスの書 - はじめに |
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このテキストは、記念すべきMYST小説の第1作目 "The Book of Atrus" を青島さんが翻訳し要約されたものです。それを青島さんのご厚意により我々DEAが公開しております。諸事情により第六章の途中までとなっておりますが、MYSTシリーズの背景を知る上で非常に有用である事に変わりはありません。このような貴重な文章を我々のサイト上で公開する事を快諾して下さった青島さんには、この場を借りてお礼を申し上げます。有り難う御座いました。
なお、青島さんは下記のWebサイトで第六章以降の解読作業も続けていらっしゃいます。 |
| ○ プロローグ |
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ゲーン(Gehn)が、アナ(Anna)の家の庭に妻の死体を埋める場面で始まる。
ゲーンは、愛した妻が死んでしまったことを、生まれてきた子供(この時にはまだ名前が付いていないが、後にアナにより、彼女の夫にちなんでアトラスと名づけられる。これがいつもゲームに出てきているアトラスのおじさんの生い立ちというわけ)と、治癒力があるのに助けられなかったアナのせいだと思い、怒っている様子。 |
| ○ 第一章 |
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やがて月日が流れ、(10ページの真ん中あたりの表現から)7年の月日が立ったことが分かる。
いくつか挿絵があるので、挿絵について説明しておこう。
キャラバンが帰ると、アトラスが出てきてアナが買った物を運ぶ手伝いをする。
今回のキャラバンからの買い物で、アトラスの心を動かしたのは、初めて触れたシルクのほかに、もうひとつ、もぞもぞと動く布袋に入ったものだった。
場面は前回の場面の夜へと移る。
ふと、空を見上げると狩人の星が見えた。アナが教えてくれた星だ。
というように、アトラスは7歳という年齢だけあって、好奇心の塊だ。この後、アトラスのそばにアナがやってきて、アトラスがしている「実験」について聞くシーンが続く。
本当に、本を読んで感じるけれどアトラスは物凄く良い子だ。好奇心旺盛で、それでいて注意深く観察をする忍耐力もあり、まっすぐで、とてもやさしい。アナは、上の台詞からも分かるようにアトラスの良き育て親であり、また良き教師でもあるように見える。
やがて夜も更け、アトラスはベッドに入る。傍らで、アナが寝る前に物語を話してくれるのが毎晩の習慣になっているようだ。色々な話の中でも、アトラスはドニの王様、ケラス(Kerath)王の話が好きらしく、何度も聞いたことがあるのにまた聞きたいという。
「ねえ、おばあちゃん、物語ってもっとたくさんあるの?」 夜も更け、アトラスは眠りについたのだった。 |
| ○ 第二章 |
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2章では、アトラスが生まれて初めての体験をする。
彼らは、嵐が来る前に急いで持っている容器を外に出し、また種を「裂け目」中に振りまいた。もちろん、アトラスは何で種なんかまくのか理解できないみたいだったけれど、とりあえずアナの言うとおりに従った。
そしてその日の夜、眠っているアトラスをアナが揺さぶり起こす。
「この花は、一夜草っていうの。たくさんの種が、地中でずっと何年もかけて雨が来るのを待っていたの。そして雨が降ると、一夜だけ花を咲かせるのよ。そして・・・」
アトラスは、花畑に寝転がり、花を眺めたりしているうちに急にあることを思い出した。
やがて収穫を終わり、アトラスは、なぜここでは食物の育ちが良いのか調べ始めた。そして、それは土に含まれる鉱物のせいだと気づく。
それからしばらく、アトラスは作業を続けていたが、夜になって急に物凄い腹痛にのた打ち回り始めた。その様子を見て、アナが飛んでやってきて
「ちょっと楽になった?アトラス」 |
| ○ 第三章 |
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アトラスはすでに14歳。もうすっかり子供ではなく、背も伸び、顔も角ばって大人のようになってきた。
しかし、最初の火山の蒸気の勢いで、バッテリーが遠くに飛んでしまった。
逃げ切れたこと、それにバッテリーが充電されていたことに喜び、クレータの上でぐったりとしているアトラスの目に、ふと見慣れない洞穴が目に入った。
裂け目にもどるまで、アナはおかしなくらい黙り込んでいた。しかし、急に立ち止まりアトラスに振り返り、 |
| ○ 第四章 |
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その夜、月がわずかに顔を出し始めた頃、アトラスはそっと寝床を抜け出した。
火山を登り、カルデラの淵までやってきた時、彼はカルデラの底から聞きなれないうねりを聞いた気がして、首筋にサーッと寒気が走るのを感じた。
内ポケットから火種を取り出して、火をつけるとぱーっと洞穴の様子が浮かび上がった。
アトラスは何度も後ろを振り返りながら、恐る恐る進んでいった。しかし、まもなくさっきまで見えていた入り口は、傾斜したトンネルの壁に阻まれて見えなくなっていく。それでも、彼はまるで何かの魔法にでもかかったかのように、歩を進めていく。
そっと壁に触れてみる。
アトラスはここまで来て、引き返すことにした。アナが起きて彼がいなくなったことに気づく前に帰らなくてはならないからだ。 もっと探索したいと思ったが、もう日の出が近い。アトラスは急いで出口へ向かったのだった。
その後、アナに手伝ってもらって二人でバッテリーを家まで引きずって返る描写が少しだけ続く。
そして家に戻ると、アナは今までアトラスにした事のない新しい話をし始めた。
「・・・そして、ヴェオヴィスがとうとう戻ってきた時、ドニの運命は閉ざされたのだった。千年もの時をかけて作り上げてきたドニの創造物は破壊され、ドニの地底都市に生きる者の姿は悉く消え去った。すべてはティアナ(Ti'anna)の判断が間違っていたために・・・」
アトラスは、今朝拾った光る玉をポケットから取り出し、祖母に見せた。
それから、また夕方の話に移る。どうやらアナがガーロ・ヘヴティーをアトラスに教え始めているところらしい。といっても、まだ教える前のお話、って言う感じだけど。
なんでも、英語というのは、物事や思想に「名前をつける(label)」ことで成り立っている言葉だけれど、これは違うんだって。
前の話から、1ヶ月がたったある日のこと。
ここで補足。
その男は、白いマントを背中から羽織って、まるでどこかのおとぎの国の王様のような風格を漂わせていた。彼がアトラスのほうに向かって歩いてくるのを見ているうち、彼の体からみなぎるエネルギーや、冷たい自信に満ちた様子から、アトラスのその男に対する気持ちが恐怖から畏怖に代わっていくのを感じた。
「おばあちゃん!お客さんがやってきたよ!」
その後、アナとゲーンがキッチンで二人きりでの会話をする。しかし、その様子をアトラスは遠くから盗み見ていた。
「しばらくここにいるんでしょう?」 |
| ○ 第五章 |
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旅立ちの日の朝、アトラスは母の墓にお参りをしているシーンから始まる。そこへ、
アトラスとゲーンは、例のトンネルにやってきた。アトラスは、先日見つけたドニの文字を指差し、ゲーンに
「ゆっくり歩け」
階段は、最初のうち数百段ほどは穴の横に掘られたトンネルの中を進んでいたのに、突然右側の壁が無くなって、アトラスはいつのまにか自分が巨大な闇の淵に吹きさらされていることに気づいた。思わず、そのおぞましい光景に体がすくむ。その時、
「行かなきゃ」
ちょうど半分ほど降りきった所に、壁をくり貫いて小さな穴が作られていた。自然のものなのか、それともドニ人によるものなのかはわからなかったが、ゲーンがそこでタバコを吹かせながら彼を待っていた。
二人は、さらに暗いトンネルの迷宮を進んでいき、やっとエデル・トマーンについたのは、あれから3・4時間ほど経ったころだった。そのドニの中間駅は、洞穴の奥まったところにあり、その黒光りした大理石の壁は、周囲の石灰岩の岩と著しいコントラストを生み出していた。 ***
「起きろ。今日は長旅になるぞ。さっさと着替えて出発だ」
エデル・トマーンを出発した後の彼らは、じめじめした細い道を進んでいた。時折、道の途中に洞窟が現れては消えていく。まるで、蟻の巣のような道だ。
それは、まるで水晶の滝だった。天井から溶け出し、まるで滝のように流れ出ているのだ。今まで目にしたことのない、アトラスにとっては衝撃的な光景だった。 ***
ゲーンの言ったとおり、アトラスはその後、行く先々でいくつもの驚くべき光景を目にした。たとえば、彼の腕ほどの細さのクリスタルの「つらら」がいくつも天井から垂れ下がっているクリスタルの森のようなところなど、鍾乳洞に行ったことがある人なら、想像が付くような光景が続く道のりだ。
長い道のりの末、やっと浅い池で仕切られた洞窟で休みを取ると、アトラスは真っ先に片方の靴を脱いだ。すると、ゲーンがやってきてそばに跪き、 ***
アトラスは、トンネルの入り口のアーチを見上げていた。見るからに手の込んだ石と金属製のアーチだ。
道を進んでいくと、途中からふと空気が変わった。生暖かく、少し息が詰まる感じだ。そして、嗅ぎなれた匂いもしはじめた。硫黄のにおいだ。
トンネル内は少しずつ明るく、暖かく、ムッとした熱気がこもり始めた。すると、急斜面の後、トンネルが突然終わった。しかし、道は続いている。そして、その道のすぐ下2.5メートルほどのところには、溶岩の海がうねりを上げていた。
橋の上を進んでいくと、アトラスはとんでもないことに気づいた。 |
| ○ 第六章 |
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アトラスはひんやりとした洞窟の中で目を覚ました。
両足はまだズキズキと痛むし、頭は異常に重いけれど、大丈夫みたいだ。アトラスは、懸命に記憶を探って、ここまでの過程を思い出した。
アトラスは、ふとゲーンについて考えてみた。突然やってきて、アトラスの人生に大きな変化を与えようとしている、つい先日まで知りもしなかった人…。
そう考えると、少しだけ元気が出てきた。体にかけてあった毛布を投げ出すと、アトラスはゲーンのほうへよろよろと近寄った。そして、静かにそばまでやってくると、不思議に光る湖面を見ながら、声をかけた。
アトラスの期待と裏腹に、道はどんどん険しくなってきた。
それから1時間もしないころだったか、ゲーンがアトラスを呼び、右端を歩くように言った。見てみると、この先で道が崩落して穴ができている。
それから下り坂が長く続いたが、やがて上りに変わって行った。道は、だんだん緩やかになっていったが、突然大きく右に曲がり、さらに広いトンネルに続いていた。そこまできて、アトラスは驚いて息を呑んだ。再びドニの道へ出てきたのだ!完全な円筒形を保って、道は闇の先へと続いている。 |