資料室 > 本について
○ 記述書(Descriptive Book, Kor-mahrn)
 誤解されがちだが、記述書は決して「世界を創り出す」ものではない。もしそうだとしたら、ゲーンの考えが正しい事になってしまう。記述書とは、無限に存在する「時代」の中から、記述された内容に最もふさわしい物を選び出す本である。記述書の内容は大きく分けて2つに区別する事が出来る。1つは「時代」の内容(惑星・衛星の位置、土の組成等)を記述した部分、もう1つはその「時代」に接続する機能を持った部分である。前者を書き換える事によって、ある程度はその「時代」に影響を与える事が出来る。ここで勘違いしないで欲しいのだが、記述書は決して「世界を創り出す」ものではない。ましてや、その「時代」に住む人々や動植物は、記述者によって創り出された物ではない。よって、記述書が破壊されてしまっても、その「時代」も破壊される訳ではない。単に、我々がその「時代」へ接続する術を失うだけなのだ。
○ 接続書(Linking Book, Kor-vahkh)
 接続書は、記述書の『「時代」に接続する機能』を抜き出した物である。ただ、その接続の仕方が記述書とは若干異なる。記述書はある「時代」へ行く為の本だが、接続書はある「時代」へ戻る為の本である。もう少し詳しく説明すると、接続書はそれが書かれた場所に戻る機能を持っているのだ。例えば、ミストのライブラリーへ接続する接続書は、ライブラリーで作られた接続書なのである。
 ドニの人々は記述書よりも接続書の方をよく使う。何故かと言えば、その方がリスクが低いからである。ある「時代」の記述書が破壊されてしまえば全ての接続書はその機能を失ってしまうが、接続書が一冊破壊されたとしても他の接続書や記述書には何ら影響がない。故に、ドニの人々は記述書は厳重に保管しておいて、実際に接続する時には接続書を使っていたのだ。
記述書と接続書1 記述書と接続書2
○ 牢獄の書(Prison Book)
 RAWAによれば、この種の本は実際に存在していたかどうか分からない(つまり創作である)と言う事だが、その仕組みは非常に興味深く、長いドニの歴史の中で同じような本が生み出された可能性は高い。牢獄の書は、一冊の接続書から作られる。接続書が持つ『「時代」に接続する機能』は、恐らく2つのプロセスを踏んでいると思われる。まず、接続元の「時代」において使用者の「存在」を消去する。次に、接続先の「時代」において使用者の「存在」を復元する。さて、この2つのプロセスの内、2番目を意図的に無効にするとどうなるだろうか。『「時代」に接続する機能』が途中で止まってしまうので、使用者は「存在」を消去されたままになってしまう。つまり、「時代」と「時代」の狭間に閉じ込められてしまうのである。その状態で誰かが同じ牢獄の書を使うとどうなるだろうか。途中で止まってしまった『「時代」に接続する機能』が再開され、閉じ込められていた使用者の「存在」が元の「時代」に復元される。そして、代わりに違う使用者が閉じ込められてしまう。これが牢獄の書の仕組みである。
○ 死の書(Death Book)
 実際にドニで罪人の処刑に使用されていた本。接続した瞬間に使用者が死ぬとのことだが、その仕組みの詳細は不明。方法としては接続先を即死するような場所(例えば溶岩の中など)にすることが考えられるが、ショーマート王の兄は騙されて死の書を使用したのではないかという説もあるため、恐らく見た目は普通だが本の記述に特別な仕掛けがあるものと思われる。
参考: DRC の FAQ, DPWR.NET の本に関する資料