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○ 『「接続」理論と量子力学』 Richard.A.Watson

本の仕組みをより深く理解する為には量子力学についての知識が必要である。

多くの量子理論が説明するには、「ある事象は、その状態が観測されるまで、数多くの状態を同時に取り得る」という。この説明は、その事象が取り得るすべての状態を含む「確率波 "Probability Wave" 」という奇妙な物を生み出した。その帰結として、有名な「シュレディンガーの猫」で述べられているように、「誰かが観測によって状態を固定化し、確率波を崩壊させるまでは、その猫は生きていてかつ死んでいる状態になる」というまことに奇妙な結論が導き出される。

ドニが示しているものは恐らく、こういう事だ。それらの確率波はいっぺんに消えてしまうわけではない。それぞれの可能性が別々の量子現実 "Quantum Reality" において、誰かが状態を観測するまで同時に存在し続け、観測されなかった可能性は別の無限に存在する現実においてやはり存在し続けるのである。これはつまり、宇宙が誕生した時から量子が取り得るすべての組み合わせの数だけ、現実が存在するという無限宇宙を示している。ドニの本は、接続者がそれらの現実を観測し、その量子現実へ移動する事を可能にしているのだ。

それにより、「接続」する量子現実を変える代わりに、その量子現実に観測されない変更(記述書や誰かの観測によって定められていない様々な可能性)を与える事が出来るのである。

これは「矛盾に気を付ける事が重要である事」にも通ずる。本は矛盾した記述による矛盾した量子現実にも接続しようとする。それらの量子現実は不安定である事が多い。

私はこれを書くのに数日を掛けたが、未だに正しい物であるとは言えない。しかし、今私に出来る事は精一杯やったつもりである。少しでも「接続」の説明の足しになればよいが。