2 - アルファベット

2.1 横の基底文字(v,t,s,j)
2.2 縦の基底文字(y,eh,h,ts)
2.3 アルファベットと数字の関連性
2.4 発音と英語綴り1(v,t,s,j - b,_,sh,g)
2.5 発音と英語綴り2(kh,ah,f,ih - _,k,ai,p,ee)
2.6 発音と英語綴り3(eh,r,m,th,dh - ai,_,_,_,d)
2.7 発音と英語綴り4(h,o,ch,w,uh - _,oy,_,_,oo)
2.8 発音と英語綴り5(ts,l,a,z,n)
2.9 コラム「英語とドニ語どっちが簡単?」



2.1 横の基底文字(v,t,s,j)

第1講で説明したように、ドニ文字はまず26個の文字が作られ、それが数字(26文字)とアルファベット(35文字)に分かれて発展していきました。それ故に、アルファベットにも数字と同じような規則性が見られます。そこでまず、アルファベット35文字の内の8文字を基底文字と呼ぶことにします。

それでは、(Fig.2-1)をご覧下さい。(Fig.2-1)には、4文字の横の基底文字と数字との関係が示してあります。ドニ文字にはこのような非常に興味深い規則性があるのです。

横の基底文字と数字
(Fig.2-1) 横の基底文字と数字

※ドニ文字の英語綴りにはいくつか種類がありますが、ここでは広く用いられている物を採用しました。



2.2 縦の基底文字(y,eh,h,ts)

次に縦の基底文字です。(Fig.2-2)をご覧下さい。すると、またまた興味深い点が発見できると思います。それは、縦の基底文字はそれぞれ5,10,15,20の数字を元に作られているということです。この事と第1講で説明した「ドニ数字の規則2」を組み合わせると、アルファベットと数字は非常に深い繋がりがあり、しかも緻密な規則性に基づいて定められていると言うことが見えてきます。

縦の基底文字と数字
(Fig.2-2) 縦の基底文字と数字

※"ts"という発音はあまり見慣れませんが、日本語の「ツ」と同じです。



2.3 アルファベットと数字の関連性

(Fig.2-3)をご覧下さい。アルファベットの中に「ドニ数字の規則2」が見事に活かされているのがお分かりになるでしょうか。つまり、アルファベットも基底文字(8文字)とその規則さえ覚えてしまえば、簡単に全ての文字を理解することが出来ます。「まだ24文字しかないじゃないか。」という方、ご安心下さい。残りの11文字は、「’」を付けるだけです。
アルファベットと数字の規則
(Fig.2-3) アルファベットと数字の規則



2.4 発音と英語綴り1(v,t,s,j - b,_,sh,g)

アルファベット35文字を理解して頂いたところで、ここの発音と英語綴りに入っていきたいと思います。英語綴りとはいっても、ドニ語をテキストで簡単に書けるように便宜上割り当てられた綴りですから、難しくはありません。

それではまず、1段目からいきましょう。"v"と"b"、"s"と"sh"は発音や文字の形がよく似ています。文字と発音を混同しないように注意してご覧下さい。(Fig.2-4)

発音と英語綴り1(v,t,s,j - b,_,sh,g)
(Fig.2-4) 発音と英語綴り1(v,t,s,j - b,_,sh,g)



2.5 発音と英語綴り2(y,kh,ah,f,ih - _,k,ai,p,ee)

次に2段目。この段は"kh"が曲者で、これは英語にも日本語にも無い音です。舌の奥を上顎に付けるような感じで、息を抜いて発音します。残りの"ah"、"f"、"ih"については特に注意する点はありません。(Fig.2-5)

発音と英語綴り2(y,kh,ah,f,ih - _,k,ai,p,ee)
(Fig.2-5) 発音と英語綴り2(y,kh,ah,f,ih - _,k,ai,p,ee)



2.6 発音と英語綴り3(eh,r,m,th,dh - ai,_,_,_,d)

3段目。この段で注意すべきは"r"と"th"・"dh"。日本人が苦手とする発音ですので、舌の位置に注意しながら発音してください。そして、他の段と同じように"eh"と"ai"、"dh"と"d"を間違えないようにしましょう。(Fig.2-6)

発音と英語綴り3(eh,r,m,th,dh - ai,_,_,_,d)
(Fig.2-6) 発音と英語綴り3(eh,r,m,th,dh - ai,_,_,_,d)



2.7 発音と英語綴り4(h,o,ch,w,uh - _,oy,_,_,oo)

4段目は特に問題ないと思います。例によって、"o"と"oy"、"uh"と"oo"を間違えないようにして下さい。(Fig.2-7)

発音と英語綴り4(h,o,ch,w,uh - _,oy,_,_,oo)
(Fig.2-7) 発音と英語綴り4(h,o,ch,w,uh - _,oy,_,_,oo)



2.8 発音と英語綴り5(ts,l,a,z,n)

最後の段です。この段では、"ts"と1段目の"t"・"a"と2段目の"ah"、の発音の違いに気を付けて下さい。(Fig.2-8)

発音と英語綴り5(ts,l,a,z,n)
(Fig.2-8) 発音と英語綴り5(ts,l,a,z,n)



2.9 コラム「英語とドニ語どっちが簡単?」

ずばり、英語とドニ語どっちが簡単だと思いますか?私はドニ語だと思います。「当然、英語だろう」と思った方もいらっしゃるでしょう。でもよく考えてみてください。それは既に英語を学習しているからではありませんか?もし、英語とドニ語を1から勉強しようとした時、どちらが簡単なのか、少し考えてみたいと思います。

1.文字
両者の文字を見比べてみると、英語26文字・ドニ語35文字、とドニ語の方が文字数が多くて難しそうですが、実際は35文字中11文字は「’」が付いているだけです。それに残りの24文字もパーツに分けると、意外に単純な構造をしていることが分かります。一方、英語の文字には大文字と小文字、ブロック体と筆記体が存在していて、思ったよりも複雑です。

2.単語
ドニ語の単語は綴りの通りに読むだけです。つまり、文字と発音は一対一対応で、日本語の50音にも似ています。一方、英語の単語は綴りによって読み方が変わります。一定の規則があるにしろ、読み方が変わるのは結構難しいのではないでしょうか。それに母音の数もあります。ドニ語が母音9個なのに対し、英語の母音はなんと32個(説によって違う)もあり、種類も基本母音・短母音・長母音・二重母音・三重母音・あいまい母音があり注意が必要です。

3.文法
ドニ語の文法と英語の文法は非常によく似ています。語順など多少の差異はあるものの、ほとんど同じと見てもいいぐらいです。

どうでしょうか?ドニ語の方が簡単に見えてきませんか?(笑)