6 - 簡単な文と目的格の代名詞

6.1 簡単な文
6.2 目的格の代名詞



6.1 簡単な文

まずは簡単な文について勉強してみましょう。第4講・第5講の内容を用いれば、すぐに文を作る事が出来ます。まずは「(〜を)得る/(〜に)なる」という意味の動詞を用いてみます。

anE私は得る/なる。

anEemあなたは得る/なる。


しかし、これだけでは何を得たのか、或いは何になったのかが全く分かりませんね。そこで、目的語を文に配置する事になります。配置はいたって簡単で、動詞の直後に置くだけです。

anE reKor私は本を得る。

anEem reKorあなたは本を得る。


最初の例文が「(S)V」の構造を持つ第一文型で、次の例文が目的語が1つの「(S)VO」の構造を持つ第三文型です。恐らくドニ語の文で最もよく現れる文型ですが、その内容はいたってシンプルですので、何も恐れる事はありません。次に「〜である」という意味の動詞を用いてみます。

Ken私は、である。

Kenemあなたは、である。


この場合、主語と動詞だけでは全く意味が分からない文になってしまいますね。そこで、補語を文に配置する事になります。目的語と同じく配置はいたって簡単で、動詞の直後に置くだけです。


Ken yone私はYoneである。

Kenem yoneあなたはYoneである。


これが「(S)VC」の構造を持つ第二文型で、第三文型と同程度の頻度で使われるものです。



6.2 目的格の代名詞

さて、6.1で目的語の用法を説明した訳ですが、目的語がいつも具体的な名詞で示される訳ではありません。例えば、「彼に〜をする」や「あなたを〜する」等、代名詞を目的語に取る事もあります。そこで必要になってくるのが目的格の代名詞です。日本語であれば代名詞に助詞「に」「を」を付加するだけで済みますが、ドニ語では代名詞自体の形が変わってきます。(Fig.6-1)

目的格の代名詞
(Fig.6-1) 目的格の代名詞

実際に目的格の代名詞を用いる際には前置詞を付けて使う事もあるようです。例えば、「私に」という目的格を代名詞を使う時は次のようにします。

tagem reKorあなたはその本をくれる。

b'zU私に/へ

tagem b'zU reKorあなたは私にその本をくれる。

Kenemあなたはいる。

t'zU私と共に

Kenem t'zUあなたは私と共にいる。