8 - 前置詞と後置詞

8.1 前置詞
8.2 前置詞と定冠詞の融合
8.3 後置詞



8.1 前置詞

前置詞とは、名詞(節)とその前の文章との意味の繋がりを作る品詞です。日本語で言うと「てにをは」のような助詞の役割を果たしているものです。ドニ語の前置詞は全て「子音+eh」という構造をしており、殆どの場合で「eh」という母音は省略されます。

前置詞(省略形) 前置詞の意味
 b' 〜へ、〜に
 f' 〜の上に・で
 t' 〜と、〜で(手段)
 s' 〜で(場所)
 k' 〜の為に・向けに
m' 〜から(の)
 n' 〜の周り・あたり
 rilte 〜なしで
Fig.8-1 前置詞

例)

b'D'nEドニへ

f'D'nEドニの中で

t'D'nEドニと

s'D'nEドニで

k'D'nEドニの為の

m'D'nEドニから

n'D'nEドニ周辺で

rilte D'nEドニなしで



8.2 前置詞と定冠詞の融合

ドニ語の前置詞と定冠詞はどちらも「子音+eh」という構造の為に、続けて書くと「eh」という母音が重なりしつこくなってしまいます。そこで、ドニ語では「前置詞+定冠詞」を最初から融合させて前置定冠詞とでも言うべき新しい品詞を作っています。ただし、「rilteh」は特殊な前置詞ですので定冠詞との融合はありません。

前置詞 前置定冠詞
 b'  bre
 f'  fre
 t'  tre
 k'  kre
 m'  mre
 n'  nre
Fig.8-2 前置詞と定冠詞の融合

例)

resevその時代

be resevその時代へ(融合なし)

bresevその時代へ(融合)



8.3 後置詞

ドニ語の後置詞は所属を示す「okh」と「tso」しかありませんが使い分けが必要です。具体的には動作を含む名詞と繋がっている場合は「tso」、それ以外は「okh」を使います。また、いかなる接尾辞よりも後に来ます。

例) 「okh」

Kor

Korok D'nEドニの本

hevtE言葉(複数)

hevtEok yavoヤーヴォの言葉(複数)


例) 「tso」

miStatav工事

miStatav xo D'nEドニの工事

seltavO私の執筆(活動)

Kor xo seltavO私が書いた本


例にあるように、後置詞「okh」は前の単語と融合しますが、後置詞「tso」は前の単語とは融合しません。逆に、接頭辞のように後ろの単語と融合する事はあります。