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□ ガールテールネイからドニへ

 今からおよそ1万年前、我々の住む世界とは別の世界・ガールテールネイに、特殊な技術を持つ文明が栄えていた。その技術とは、特殊な紙と特殊なインク、そして特殊な言葉で本を作る事により、別の世界へ移動する(彼らは「時代」へ「接続する」と言う)技術である。その別の「時代」へ「接続」する力は『偉大なる木(ガールテール)』によるものとされ、彼らの住む「時代」の名前は『偉大なる木の根』を意味していた。様々な「時代」と交流する手段を持ったその文明は当然栄華を極めた。そして、次第に人々は富や権力を欲するようになっていった。

 ところが、ある時、彼らの文明に転機が訪れた。なんとガールテールネイが崩壊の道を歩んでいる事が明らかになったのだ。崩壊する事が分かった時代に何時までも留まる事は出来ないと考えた彼らは、別の時代への移住を決意した。その時、偉大なる記述者リ・ネーレフが書き上げた時代「ドニ(新たなスタート)」へ移住する者と、別の記述者による時代「テラーニー(新しい木)」へ移住する者に分かれた。「ドニ」は我々の住む地球の地底にある巨大な洞窟で、当然好んで住みたいとは思われない場所だ。しかし、リ・ネーレフは自分たちの持つ素晴らしい技術のせいで人々が驕り高ぶり、富や権力を欲する事のないように、敢えて自分たちの新たな住処を暗い洞窟に定めたのである。

□ ドニの繁栄と崩壊

 暗い洞窟に住んでいるとはいえ、彼らの持つ技術は変わらなかった。彼らはその技術を守る為、様々な組合を作り、それぞれが厳しいルールを持っていた。しかし、そのような社会構造は幾つもの身分階級を生み、力のある者は富み栄え、力のない者は貧しくなった。貧富の差が広がる一方で文明はどんどん肥大していった。幾度も洞窟の拡張工事が行われ、その度に街は広くなった。そのような状況はリ・ネーレフが思い描いた理想とはほど遠く、人々が力を求めるようになるのは当然とも言えた。娯楽の為だけの時代、秘かに原住民を狩って遊ぶ時代まで書かれた。

 そんな状態でも、まだ「王」という絶対的な権力が存在し、それが全体を統治していた時は良かった。34代目の王・ケラスが自らの権力を元老院に譲った時からドニはほとんど暴走を始めた。富める者はますます富や権力を得、貧しい者は迫害を受けるまでになった。人口はどんどん増加し、洞窟はこれ以上広げる事が出来ないぐらいになった。そんな中、1人の若者が叛乱を起こした。それがヴェオヴィスである。ヴェオヴィスはア・ゲーリスという人物に唆され、ドニを破壊する為の兵器を大量に作った。その兵器によりドニの街は完膚無きまでに破壊され、人々は逃げまどい、逃げ遅れた者は死んだ。かくして、ドニの人々は様々な時代に散り散りになってしまい、彼らの文明は終わりを告げたかに見えた。

□ ドニの再発見

 地上に住む人(つまり我々)がドニを発見したのは歴史上2度しかない。1度目は地質学者の娘であったアナ(アトラスの祖母)によるもの。そして、2度目はニュー・メキシコの砂漠の一部を所有していたイライアス・ザンディによるものである。イライアスは自分が発見した文明の虜になり、生涯をその解明に捧げる事になった。彼の知り合いで、小さなゲーム会社の社員でもあったリチャード・ワトソンも加わり、彼らはドニという素晴らしい文明を復興させようと努力を始めた。同時に、そこで見付けた日記(「キャサリンの日記」と呼ばれている)の内容を元にゲームを作る事になった。それが、かの有名な「ミスト」である。

 イライアスは志し半ばにして、心臓発作で亡くなってしまったが、その遺志はリチャード・ワトソンが受け継いだ。彼はDRC(ドニ復興評議会)を立ちあげて、さらなる努力を重ねた。その結果、ドニの一部を公開できる段階まで漕ぎ着けた。しかし、彼らがした事は失われた過去を取り戻そうとする事で、ドニを本当の意味で復興するものではなかった。そんな状況に危惧を抱いた人物がいた。アトラスの娘、イーシャである。

 イーシャは時代を書く技術(レゲストイ)を学んでいる。同時にドニが歩んだ道も学んだ。そんなイーシャにとってすれば、ドニの復興は有り難いものではあったがDRCのやり方では不十分であった。過去の姿に戻れば、再び崩壊の道を辿る事は明らかだからだ。

□ ドニの復興
 そこでイーシャはDRCとは全く別に、復興に協力してくれる人を集める事にした。しかし、誰でもいいという訳ではない。ドニが歩んできた道、そしてこれから歩むべき道を理解した者でなければ、ドニを真の意味で復興させる事は出来ない。イーシャはドニの過去・現在・未来を知る為の3つの旅を用意した。ドニを学ぶ旅、それはイーシャが辿った道でもある。探検者達はジェフ・ザンディ(イライアスの息子)の手引きで旅立つ事になる。それらの旅が終わった時、探検者は初めて復興者となるのだ。